(11)冬の到来を知らせるイルミネーション
博多駅前。葉が落ちた欅の枝には無数のLED電球がちりばめられ、今年も冬の到来を知らせる美しいイルミネーションが、家族連れ、若いカップル、仕事帰りのサラリーマンなどの目を楽しませる。
師走の風情も昔と違ってきた。雪、木枯らしなど自然の変化ではなく、人工的に季節感が創造されていく。
博多駅前。葉が落ちた欅の枝には無数のLED電球がちりばめられ、今年も冬の到来を知らせる美しいイルミネーションが、家族連れ、若いカップル、仕事帰りのサラリーマンなどの目を楽しませる。
師走の風情も昔と違ってきた。雪、木枯らしなど自然の変化ではなく、人工的に季節感が創造されていく。
正月二日は晴天ということもあり、菅原道真公を祀る大宰府天満宮は、西鉄太宰府駅前の参道から太鼓橋、境内まで、立錐の余地のないほどの参拝客。その列は遅々として進まない。短時間で後にし、徒歩で近くの観世音寺へ向かった。
観世音寺戒壇院で見かけた、屋根瓦を背に「迎春」の文字がしたためられたしめ飾り。こういう飾り方もあるのだと興味をそそられた。日本人の美意識は奥が深い。
筥崎宮の玉せせり、大宰府天満宮の鷽替え・鬼すべなど、博多の正月行事が続く。恵比寿様と大黒様を祭神とする十日恵比寿神社も、商売繁盛、家内安全、交通安全、縁結びに霊験あらかたと福笹を手にした多くの参拝者で賑わい、神社周辺には多くの露店が並ぶ。
この日のハイライトは、徒歩(かち)詣り。博多券番(芸妓)が島田の鬢(ビン)に稲穂の簪(かんざし)、黒の紋付正装で、笛や太鼓の囃子に先導されながら神社に参拝する。プロもアマも押し合いへし合いしながら、その姿をカメラに収めようと必死だ。
筥崎宮近くにある花庭園では今、わらぼっち(藁帽子)に覆われた白、赤、ピンクの冬牡丹が見ごろ。わらぼっちは、雪などの冷害から守るために作られたもので、ネットで見ると色々な編み方がある。これも日本人の昔からの知恵のひとつ。
博多の総鎮守・櫛田神社では節分の日に、楼門に大きなおたふくが飾られ、参詣客はその口をくぐっていく。境内では、集まった参詣客に一定の時間間隔で豆まきが行われるが、後方までは豆袋がなかなか届かない。自分はなんとか一袋だけゲットできた。
桜が散り、新緑の季節になった。時が経つのは、本当に早い。ここ春日公園は今、紫モクレンやつつじなどが咲いている。公園全体の樹木も薄緑の葉が美しい。
空を見上げると、航空機が着陸態勢でスピードを落とし、高度を下げながらゆっくりと福岡空港に向けて飛び去っていく。
心地よい青空、若葉の緑、そして春のやわらかな風。ゆったりとした静かな時間が流れる。
春日公園で見かけたマガモ。デジカメで追っていたが、動きが速く、頭が向うを向いたり、下を向いたりして、全体がうまく捕まらない。
黄色のくちばしと水面が印象的だった一枚。
二日市の武蔵寺は今、藤の花が見頃だ。紫色の下り藤を目当てに多くの参拝客が訪れる。
藤の写真を撮った後、せっかくだから天拝山まで登ろうと歩き始めたが、途中でシャクナゲが咲いていたので、そちらの方向に行くと、道に迷い、結局、登山は断念した。
麓に戻ると、つつじ園があった。茶と新緑のもみじ、そしてピンクのつつじの三色がいいコントラストをなしていた。
筥崎宮境内。端午の節句をまもなくにしての幟なのか。青、ピンク、黒、オレンジの色合いが鮮やかで、きれいだった。
この八幡宮は、正月三日の「玉せせり」や秋の「放生会(ほうじょうや)」では多くの参詣客でにぎわうが、平日はほとんど訪れる人もおらず、静かだ。
5月になり、少し歩くと汗ばむ季節になった。百円ショップで買った帽子とサングラス。これから夏に向けて、必需品となる。
百円ショップをのぞき、陳列された商品の別の使用法がないかと考えること。これはこれで楽しい。