• <5月22日(木)/1日目>

    (11:50福岡空港→13:30羽田空港→14:30ホテルチェックイン→15:30浅草→17:00銀座→22:00ホテル着)

    ●スカイマーク、福岡・羽田間片道運賃1万円、飛行時間は1時間半

    近年、LCC(ロウ・コスト・キャリア)の参入により、航空運賃が全体的に安くなっている。事前予約をしたこともあるが、利用したスカイマークの福岡・羽田間の片道運賃は1万円と格安だった(新幹線を利用すれば、博多・東京間の所要時間約5時間、料金22000円)。ネットで申し込み、コンビニで支払い、空港の自動チェックイン機で発券する。飲み物は有料(100円)だったが、従来のJALやANAと遜色なく快適だった。飛行時間は1時間半。

    発券時、富士山を見たくて、窓際の座席を指定したが、残念ながら、うっすらとしか見えなかった。しかし、窓外の雲海や眼下の島々を見ることができ、とりあえず満足。15年振りの東京行きに思いを馳せる。

    羽田に着いた。浜松町へ向かうモノレールは、各駅停車だけでなく快速もできていた。地下鉄浜松町駅から、都営大江戸線で上野駅下車。日比谷線に乗り換え、予約していたホテルのある南千住駅へ。

    ●宿泊施設は、地下鉄南千住駅から歩いて5分の「パレスジャパン」。素泊まり一泊3500円也。

    東京観光を思い立った時、ホテルはどこにしようかと考えた。少々高くても、朝食付きのゆっくりできる所がいいかとネットで検索したが、結果的に、友人が以前宿泊したことがあり、新築で清潔だということで南千住の「パレスジャパン」を予約した。ホテルの玄関を入ると、すぐ横がカウンター。ここのシングルルームは、ベッド、テレビ、小さなクローゼットだけで狭いが、無料のインターネットやキッチンが利用できるし、室外には清掃された共有のシャワー室やバス・トイレもある。室内は禁煙だが、バルコニーでタバコは吸える。寝るだけであれば十分な施設だ。歩いてすぐの所には、食堂や居酒屋、夜11時まで営業しているスーパーもあり、去年開業した東京スカイツリーにも近い。ただし、宿泊料金は前払い。

    ホテル界隈は以前、「山谷(さんや)」と呼ばれ、日雇い労働者が集まっていた地域。現在も、その名残りのある簡易宿泊所が多いが、「山谷」という地名は今はなくなった。 最寄り駅である地下鉄南千住駅からは日比谷線一本で、上野、秋葉原、銀座、六本木などの観光スポットに行けることから、外国人利用者が増加、施設側の外国人への対応も進んでおり、いくつかの宿泊所は新改築中だった。現在は、従来の労働者に代わって各国から日本に旅行に来る外国人(バックパッカー)の格安ホテルとしての利用が増えているようで、この「パレスジャパン」でも、複数の若い外国人を見かけた。地下鉄の駅にはJR南千住駅が隣接、駅前はファミレスの「デニーズ」など飲食店やコンビニもあり、往年の雑然とした汚いイメージは徐々に変わっているようだ。

    ●東京旅行、まずは浅草からスタート

    チェックインを済ませ、部屋に荷物を置いて、早速、観光に出かけた。まずは、年間3000万人の観光客が訪れるという都内最古の寺、浅草寺へ。地下鉄南千住駅から上野で銀座線に乗り換えるが、30分もかからない。駅の階段を上がると、最初に目に入ったのは観光客相手の人力車と車夫。隅田川の向こうには、アサヒビールの金色のシンボルオブジェ。右方向を道路沿いに歩くとすぐに、ガイドブックで見かける「雷門」の文字が入った大きな赤い提灯。その前で、たくさんの観光客が記念写真を撮っている。

    門を抜けると、両サイドに手焼きせんべいや人形焼、江戸小物などの土産物屋が並ぶ仲見世通りがあり、その先の正面が浅草寺観音堂。本堂前の大きな常香炉では、線香の煙を体にかけている外国人もいる。手水舎で手と口を清め、本堂を参拝して思わず上を見上げると、天井に龍の絵。いつの時代の誰の絵だろうか。

    すぐ横の五重塔付近から、「東京スカイツリー」が初めて目に入った。以後、各所から見ることができたが、この浅草寺からは近いようだ。境内を抜けると、食堂、居酒屋、大衆劇場などが立ち並ぶ伝法院通りがある。ここでも、観光客相手の人力車と車夫をみかけた。30分で3000円(?)は高い気がする。何せ、福岡~東京間の空の旅が1万円だったのだから(ちょっと意味が違う?)。浅草界隈は江戸時代から続くグルメの激戦地だそうだが、今回は行かずじまい。

    ●高級店、名店が集う銀座をぶらぶら

    東京の知人と、銀座で6時に待ち合わせしていた。それまで、少し時間があったので、銀ブラを楽しむ。

    銀座は、中央通りを中心に、百貨店、高級雑貨店、一流ブランドのブティック、高級レストランなどが軒を連ね、老舗の名店も多い。田﨑真珠店のショーウィンドウに置かれたガラス箱の中には、たくさんの真珠。その真珠の量にため息をつき、さらに少し歩くと、宝石店。そこには、きれいなネックレスが飾ってあった。写真を撮った後に、入口近くにいたスタッフに「撮影禁止です」と注意されたが、撮ったもの勝ち!。銀座のショーウィンドウは垢抜け、水商売らしき人の服もセンスがいい。庶民にとっては、特別のエリアなのだろう。銀座8丁目にある「俺のフレンチ」という店の前は長蛇の列。姉妹店らしい「俺のイタリアン」や「俺の割烹」という店も近くにあった

    ●22時、ホテルに戻る。東京スカイツリーのライティングがきれいだった。

    知人らと別れ、ホテルに戻る。結構、飲んでいたが、チェックイン時にホテルの人から「スーパーはすぐ近くにあります」と聞いていたので、缶ビールを買って帰った。「11時までは、点灯された東京スカイツリーが7階のベランダからよく見えます」とも教えられていたので、20倍率のデジカメと缶ビールを手にベランダへ行くと、東京スカイツリーが紫色にライティングされていた。後で、東京スカイツリーのパンフレットを読むと、変化する12色のうち、「紫の光は、鉄骨の細やかな構造体を衣に見立て、伝統色である江戸紫をテーマカラーとした、金箔のようにきらめく優美さと気品を持つ美意識の雅を表す」と書いてあった。きれいな夜景だった。(1日目終了)

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