Shanghai diary
10 月

福岡の街はきれい

中国の建国記念日である国慶節の連休に福岡に帰省した。
福岡は秋の雲が漂う、抜けるような青空。
上海はたくさんの高層ビルが空を遮り、360度の空を見ることは難しい。
振り返ってみると、上海では月は見えたが、星は見ていない

福岡に帰省して、改めて感じたのは街のきれいさ。
超高層ビルと貧民窟が共存する上海と異なり、
福岡の街は航空規制(空港が市内にある)の問題もあり、高層ビルはない。
せいぜい20数階。
上海でも街中を清掃しているが、いつもゴミの散乱が目に入る。

急成長する上海が、福岡のように全体的に整備され、
生活しやすいと思う日は、いつ来るのか。
北京と同様、
水と緑の少ない潤いのない街が続くのか。

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能古島(のこのしま)

福岡は博多湾に囲まれた港町でもある。
コスモスが9分咲きというテレビのニュースに促されて、久しぶりに能古島に出かけてみた。
井上陽水の「能古島の片思い」や、最後の無頼派と言われる壇一夫が晩年を過ごした場所としても知られる。

市中心部・天神からバスで約20分の姪浜(めいのはま)にある渡船場へ。
能古島は目と鼻の先。
フェリーで約10分。
島に着くと、対岸に福岡ドームや福岡タワーが見える。
香港の九龍島や上海の外灘とはまた違う、素晴らしい景色だ。
バスで、頂上の能古島アイランドパークへ。
島の一部が有料の憩いの場所になっており、
家族連れやカップルも多い。
志賀島や糸島半島を眺めることができ、
心が安らぐ。

上海の経済発展至上主義を見てきただけに、
福岡のこのような場所に来ると、
上海生活は、ビジネス目的はいいにしても、
バランスある街ではないと感じる。

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さよなら、上海

上海を去ることになった。
当初の予定よりも早い、大連への転勤のためである。

貧富と新旧が混在し、
国際的先進都市としての変化を続ける上海。
ビジネスと観光の街として、今も注目を浴びている。
2010年の万博に向け、市を挙げての整備が進む。

野心をもつ企業家たちは、
上海を制する者が中国を制す、とばかりに上海での成功を目指す。

上海市書記、習近平は太子党の代表として、
第17回全国人民代表者大会で中国共産党常任委員会に入り、
胡錦涛国家主席の有力な後任者と目されている。

しかし、自分にとって、その混沌さに刺激を受けはするものの、
足を地につけて生活する場所には思えなかった。
拝金主義が最優先される街といえば、
言い過ぎだろうか。
超高層ビルに遮られ、360度の青空を見ることはできない。
貧民窟や物乞いも厳然として残っている。
自然が少ないというだけでなく、人の心も余裕がないように思えた。
上海には潤いはない。

中国を代表する大都市・上海。
中国そして世界のエネルギーを集約し、再び拡散させながら、
発展を続けて行くだろう。
確かに、サクセススートリーが、この街にはある。
志ある若者たちは、上海に憧れる。

次回、この街を訪れる機会があれば、
どのように変わっているのだろうか。
上海は、人々を魅了する街であることには間違いない。

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